新年を迎えて、誰もが今年を良き年としたいと希望します。 ただ、人間の力の限界を知る程になにか大きな力が存在することを悟ります。 広天・善神の力を信じて、大難を小難に、小難は無難にと、大般若経典を転読し、 声高らかに加持祈願の行をいたします。
昼と夜が同等の彼岸の中日。仏道における中道(ほどよい生き方)の教えとからめて、己の生き方を見つめ直す彼岸の1週間ですが、自分の命と引き継がれてきた、先祖と子孫の絆と命の大切さを実感し、供養心を培いたいものです。
少子化であり、さらに未婚率の高い昨今、将来の祖父母、或いは父母の、そして自分自身の供養のこと。墓のこと等々、不安と悩みを抱いている方々も多い。寺院が続く限り、永久にその霊供養をとり行う「永代供養」は一つの安らぎの道でしょう。
一年の中で日本全国でもっとも仏教的関心をとり戻すのがお盆でしょう。自分の命と先祖の関わりを最も強く感じ、今は無き精霊に感謝と安らぎをと、心をこめて手を合わすことが出来ます。寺院では多くの僧侶を集めて、盆の施食会のご供養をつとめて、亡き方やご先祖の供養をつとめ、さらにお参りの皆さんの安寧と安心を念じます。
春に続いて昼夜が同一の秋の彼岸です。秋の彼岸法要では、ご開山迎え禅師・瑩山禅師の命日(9月29日)及び達磨大師の命日(10月5日)など、合わせてご供養を申し上げます。